「ねこ切り絵」ってどんな本?4:新キャラ登場2〜シャムはお嬢様

ねこ本にして4年ぶりのきりえ技法書となります新刊「ねこ切り絵」(誠文堂新光社刊)。

発売日(7/6)までちょっとずつ中身を紹介していきます。

4回めは、新キャラ紹介の続きです。

ボスの次に登場するのは「シャム」。大きなお屋敷に住むお嬢様です。

neko_Siamese
色、模様をあまり盛り込めない分シルエットで変化をつけたかったので、モデル体型の美猫を入れるのは僕の中では必須でした。

ただこういう子とは普段あまり馴染みがないため、一番絵にするのが難しかった子でもあります。
原型は昨年個展で発表した「ねこにまつわる10のはなし」中の一話、「人間ひっかく」に登場しただめんずねこです。
去年ユメ以外の子を生んでおいて良かったと思います。本の話がくる前の制作だったのですが、何かとつながるものですね。

登場するキャラクターには、それぞれ違ったきりえの表現方法を入れています。
ユメがほぼシルエットのみ、ボスはそれに白毛部分の抜きが加わるものの、どちらも黒ベースであるのに対し、
シャムは顔、手足、尻尾をのぞき全体的に白い子になります。

白が多いということは、切り抜く穴の面積も大きいということです。
穴が大きいとそれだけ紙が弱くなるので、切りやすさを考え、型紙では周りの黒部分を多めにとっています。

この周り部分をさらにシルエットにそって切り取れば、きりえでいう「線の表現」になります。
難易度は上がり、強度は下がりますが、見栄えは素敵ですので「われこそは」と思われる方はチャレンジしてみてくださいね。
(※白抜きになってる外側のひげを黒く残すなど、若干アレンジが必要です)

実は相当おてんばで、結構やらかしてる場面の絵もあるシャム、皆さんにも気に入ってもらえたら嬉しいです。

(つづく)

次回は「新キャラ登場3〜ともだちのねこ大五郎」です。

 

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