「サルも気から」 (さるも きから)
〈解説〉 サルだよ。 人まねの苦手なサルだよ。 手の届かないものばかり見て たてがみをふるわせる サルだよ。 遊ばれてると分かってて それでも芸を見せてしまう サルだよ。 古里の山を ひとのかたちに押し込めて たえず血を流してる サルだよ。
画・解説/高木亮(きりえや)
解説は二十歳ごろに書いた文を蔵出ししたもの。すこし、はずかしい。けれども「きりえやかるた展」の来場者投票ではこの札に2票投票が。いれて下さったのは、悩める青年期の渦中にいる方かそれとも心の中の青年が呼ばれて疼いた方でしょうか。いずれにせよ、うまいへたはともかくその時にしか出せ得ない表現って、ありますよね。
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