「藪から坊主」 (やぶから ぼうず)
〈解説〉 久方ぶりの生臭がこたえたのだろうか。 藪から現れこちらを一瞥して去った僧侶の坊主頭にひとつ、蚊に刺されの痕が見える。
画・解説/高木亮(きりえや)
寺掃除のアルバイトをしていたことがある。毎日違う寺に派遣されたので、自然いろいろなお寺のバックステージを拝見することになる。たまに庫裡の裏ですごい外車のスポーツカーや、見たことのないフサフサの外国犬に出合う。和風侘び寂びの裏にリッチで洋風なものが控えてる。そのバランスがなんだかおかしかった。
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