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2007.06.12
第十七回

「レッサー蛮場」
(れっさーばんば)

〈解説〉
 レッサー蛮場こと蛮場惣吉はタイミングを逃す男である。 
 はじめこのリングネームを授けられたときも、はやりものに手を出すのは危険だと思ったが、断るタイミングを逃してしまった。
 案の定流行が去ったあとも、マスクを脱ぐタイミングをはずしてしまい今に至る。
 今ではダウン後に立ち上がる彼を見て、会場の二、三人が忍び笑いを漏らすのみである。

画・解説/高木亮(きりえや)


〈追記〉

 「きりえやかるた」中一番の問題作。ことわざなど一応かるたっぽかったいままでの元ネタから一転、こんな言葉からもじるんかいというところに、魔の「ら」行に苦しむ作者の姿が伺える。(「ら」行しばりのしりとりをしていただけば分かると思います)この苦しまぎれ感がキャラクターと相まってさらなる哀れを誘う。




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