「レッサー蛮場」 (れっさーばんば)
〈解説〉 レッサー蛮場こと蛮場惣吉はタイミングを逃す男である。 はじめこのリングネームを授けられたときも、はやりものに手を出すのは危険だと思ったが、断るタイミングを逃してしまった。 案の定流行が去ったあとも、マスクを脱ぐタイミングをはずしてしまい今に至る。 今ではダウン後に立ち上がる彼を見て、会場の二、三人が忍び笑いを漏らすのみである。
画・解説/高木亮(きりえや)
「きりえやかるた」中一番の問題作。ことわざなど一応かるたっぽかったいままでの元ネタから一転、こんな言葉からもじるんかいというところに、魔の「ら」行に苦しむ作者の姿が伺える。(「ら」行しばりのしりとりをしていただけば分かると思います)この苦しまぎれ感がキャラクターと相まってさらなる哀れを誘う。
※このホームページに掲載の画像・文章等のすべてのコンテンツの無断複製、無断使用、商用利用等を禁じます。 すべての著作権はきりえや(高木亮)に帰属します。 Copyright (C)2007(Kirieya) Ryo Takagi all rights reserved