年始ごあいさつ(2021)

 皆様あけましておめでとうございます。

 一昨年大晦日にきりえや3号ことナナさんが旅立って、自分のなかで世界が変わったと思ってたらあとから周りの世界もがらがらと音を立てて変わっていった__。昨年は、そんな感じの一年でした。

 出店イベントはほぼ中止。連載もなく、皆さんに作品を見て頂く機会がどんどん失われていく中始めた#おうちできりえレッスンや、カルチャーセンターでの活動は僕の救いになりました
 「ザ・不要不急」視されてるであろう作家にも、きっと世の中でやれることはある。僕のデザインを切って喜んでくださってる方々の様子を見て、あこがれの「フレデリック(レオ・レオニ)」に少しだけ近づけたような気がしたんですよ。

 展示「真夏の偽本まつり」(@ジュンク堂書店池袋本店)、「冬の偽本まつり」(@オリオン書房ノルテ店)や、動画「ホシ☆巡り」(東京都「アートにエールを!」企画参加作品)は声をかけて頂いて実現した企画です。何年か越しだったものも含め、僕の作品を覚えていて声をかけてくださる方がいたことは、これまでそこそこ長くほそぼそと続けて来た活動に、なんだか丸をつけてもらえたみたいで、この上ない励みとなりました。

 吉祥寺の個展が感染者数が少しだけ落ち着いたタイミングで開けたことは、奇跡に近いラッキーさでした。ご来場者数の大幅減は覚悟しながらの開催でしたが、直前に取材記事掲載の「通販生活」が出たことで、結果的に例年並みかそれ以上の方に見ていただく事ができました。メディアの力を改めて思い知った出来事で、とてもありがたかったです。とはいえ普段来てくださっていた方々とお会いできなかったことはやはり寂しく、何の気兼ねもなく展示ができた頃のありがたさを強く感じた展示でもありました。

 今年のきりえやはどこに向かうのか、正直予定は埋まっていません。けれども生きている限り作り続けることでしょう。どうぞ皆様朗らかに。僕の作品がその手助けに少しでもなれたら嬉しいです。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

きりえや高木 亮

 

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