(新刊画文集のこと2)「カバーの下も、みてほしい」

発売中の、新刊きりえ画文集「ユメとバルーン 風吹く街で」について、作成時のことなどお話するシリーズです。
4回ぐらい、続きます。

第二回めは、カバーで包んだ中にある、本来の表紙について。

この本をすでにお持ちの方はちょっとカバーを取ってみて下さい。
一見何もない真っ白の本のようですが、光を当てるときりえが浮き上がります。
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これはクリアトナーというものを使った印刷で、マットな紙に刷るとツヤのある印刷した部分だけが光を反射して浮き出て見える、という仕掛けです。

印刷を担当してくださってる創基さんから教えていただいた印刷技法を、きりえが生きる形でどう使うか、編集さんと相談しながらできた表紙です。
資本たっぷりの大手ではない(関係者のみなさん失礼)我々は、その分知恵と創意を絞って他にない面白い本の姿を模索しています。

じつはこの表紙の作り、二冊めの画文集と「ビリーザトナカイ」各巻でも用いています。
どんな絵が隠れているか、お手元にお持ちの方はカバーを取って見てみてくださいね。

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ちなみに裏表紙はカバー裏と対応して、「灯台」を全面に印刷しています。

つづく

※画文集「ユメとバルーン」シリーズは全冊個展会場でも販売中。収録されている「風吹く街で」と「灯台」の原画が会場で展示中です。

ユメとバルーン 風吹く街で(きりえ画文集) (ビーナイスのアートブック)

内容紹介
きりえ作家・高木亮の、小さい猫ユメと大きな犬バルーンの日々を綴る代表的なシリーズの2年ぶりの第3弾。 きりえで丹念に切り出された、あの二人の平穏な日々が再び。 「物語を揺り動かす きりえです。」 小さい猫、ユメと大きな犬、バルーン海辺の町で出会い、過ごした二人の日々をきりえで綴る作者の代表的なシリーズ。 “積み重ねられる日々の思いを丹念に切り出すきりえの極致”とも言える作品が次々と生まれています。 少し悲しみも含んだ第1弾、、繰り返される日々を切り取る第2弾に続き、季節ごとの風に吹かれながら揺れ動く二人の心が感じとれます。

  • 単行本(ソフトカバー): 32ページ
  • 出版社: ビーナイス (2016/11/15)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4905389364
  • ISBN-13: 978-4905389361
  • 発売日: 2016/11/15
  • 商品パッケージの寸法: 28 x 21 x 1 cm
  • 価格:2,484円(税込み)

 

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