年始ごあいさつ(1)ナナさんのこと

2020年になりました。

昨年の12月31日、大晦日の未明、きりえや3号ことうさぎのナナさんが月へ旅立ちました。
11歳。大往生でした。

だんだんと足の立たなくなってきた彼女を介護しながら過ごした一年でした。
でもそれは、かつてないほど密に付き合えた幸せな時間でもありました。

ずっと食欲と気力は衰えなかったので、病院の先生とも「年は越せそうですね」なんて話をしていたのですが。
妻の休みに合わせ水入らずの時間を確保しつつ社会復帰の期間まで考えた、絶妙な時期を自分で選んで行ったように思います。

不思議な子でした。
彼女が来て間もなく、音楽教科書の「うさぎ」の歌に絵をつける仕事が舞い込んだり、
うさぎイベントでなぜか子供の頃憧れた僕のヒーローと出会えたり、
小さな奇跡と呼べるようなことがいくつもありました。

日々の生活というものについて、どこか心の中で(「いつかこうなる自分」に到るまでの仮のもの)と思ってた自分が、11年間とちょっと、妻と二人で彼女を最後まで育てることでようやく、“That is my life,not bad.”そう思えるようになったのでした。

ありがとうナナさん。またね。

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