07.01.25 Debut! 第19話 頭突き一筋25年 フドウ“ダイヤモンドヘッド”カンタロー談
入門したてのころは笑われたね。 「馬鹿の1つ憶えみたいに頭突きだけで通用する程、 プロレスは甘くねえ」って。 そうかとも思い、いろいろ試したさ。 けれどもオイラぶきっちょだから何一つ身に付かねえ。 一時は本気で辞めようと思ったよ。でも思い直した。 どのみち頭突きしかねえんだったら、そいつをリングで通用するレベルまで上げりゃあいいんだ。 それからはもう、体鍛える以外は頭突きの練習しかしなかったね。 おかげでこうして今までやってこれたって訳だ。 向いてないことをムリすんのはよくねえ。 でもな。 ときにゃあムリして一度迷ってみねえと、見えてこないものもある。 答えなんてはじめから分かってたようなものでもな。
ま、若いうちの話だよ。
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